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昭和 レトロラジカセ 東芝 RQ-585

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すっかり、ブログをサボっています。(いつもの通り・・・)

ま、こんな感じで進むんでしょうが、「お前の会社は、ブログ書かないとやってんだかやってないんだか分からないから更新しとけ、これも商売の一環だろ!」と、先日も友人に叱咤されたのですが言い返す余地も無く、ただヘラヘラと・・・
たまに記事書かないと・・・と思うのですが、ついつい・・・ダメですねこれじゃ、定期更新日でも設定しないと。

さあ、今回は良き時代、昭和のラジカセです。
1975年頃の物だと聞いていますが、正に世の少年の多くがこの手の機器には胸を躍らせた時代、ラジカセは様々な形態を持つ様になる訳です。
この時代は、ラジオも全盛でしたね。
大別すると純粋に音楽を聞いたりエアチェックした音楽番組を録音するタイプの人は、ステレオタイプのモデルに移行。
いやいや、海外ラジオ放送や短波放送でローカル番組を楽しんで空想にふける・・・BCL+モノラルラジカセ。
前者は多機能・大型(又は小型化)・高級志向、後者はBCL機能の拡充と無線受信機様の高性能化と突き進んで行きます。

と、まあ・・・時代背景の解説はこの位にしておきましょう。

患者は、カセットテープの再生速度がやたらと早い、音程が上下する等の再生系不都合とFM/AMのラジオチューニングの若干のズレがある。
若い頃から使っているので元気にして欲しい、こいつが元気になるなら自分も元気になれる・・・と、ちょっと有る意味、プレッシャー的なお願いです・・・大袈裟に言えば人命、運命を掛けていると言われている様な・・・(笑)

それでは、分解開封します。

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写真は、シャーシフレームにカセットメカ/駆動基板・ラジオコント/制御基板/AMP+入出力基板、コントローラ等が装着された状態で、小じんまりまとまっていて、さすが天下の日本製ですね。
写真は有りませんが、この他に外殻(いわゆる、側ですね)があります。

ホコリは凄い量で、何せ43年分のチリホコリ、虫、溶けた材料等が積層しています。
これらは、癒着したり染み込んだりしていますので完全に除去出来ませんが、極力綺麗にして行きます。
分解していると、フレームと側を締結するビス留め柱の一つが折れていましが、止められないと組み付け時にグラグラと内部が揺れる事になり、故障の原因になりますのでUV硬化型のカーボン接着剤で折れた柱を接着・強化します。
これは、通常のエポキシ樹脂接着剤では強度不足になりますので不可能です、必ずUV硬化型のモールドタイプの接着剤を使用します。
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先ずはカセット再生の不都合の原因を探します。
回路? モーター? 駆動ベルト?・・・うーん、メインプーリーの駆動ベルトは劣化しているのでワウの悪化の主原因はこれでしょう、交換しましょう。
でも、再生速度がやたらと早いのは・・・、見つけました!
再生ボタンを押して、ヘッドがカセットにグッと接触している時、テープ送りをするキャプスタンが、降りていないのです。
リールプーリーはテープを規定速度で巻いていますが、主にテープを送る部分の負荷が無く、単にリール巻きしている状態ですから、キュー/レビューしている状態になります。

キャプスタンを抑えるアームやカム類は正常でした。
では、何故にキャプスタンが降りて来ないのか調査すると・・・おや、押さえバネ(スプリング)が押さえボス部から外れている。
何ーんだ、このバネを掛ければ良いんだー・・・って、甘かったです・・・・バネが寸足らずで、直ぐにボスから外れます。
実は、バネ先が折れて寸足らずなのでした・・・なので、動作させるとバネが外れて、キャプスタンは置いてきぼり・・・。
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写真は修理後の物です。
機器内を探すと、長さ7mm程度の折れた鋼鉄棒が見つかりました・・・バネって「鋼」で出来ているので、余程の応力がないと曲がりませんし、ポッキリと折れる事も有りませんよね。
何故、折れたのかはさっぱり分かりません・・・バネを拡大鏡などで確認しても金属疲労や腐食など破壊に繋がる様な痕跡や兆候は有りませんでした。
この部分へのバネの取り付け方は難しい部類で知恵の輪か?と思える感じで圧縮しながら取り付けますが、張力や反発力は非常のある方ですので製造時の工場での組立時には冶工具(専用ペンチや工具等)を使用していて、工具で掴まれた時に傷が入っていた・・・圧縮圧が高く、使用や動作の頻度も非常に多い部位ですから、長期間に渡る使用の末に・・・と考えられます。
まあ、実に40年近く前の機器ですから、何年前にダメになったか分かりませんが、メーカーもそんなに永く使用されるとは思っていないでしょうね・・・ラジカセ類だと設計規格時や設計強度・耐用の使用限界は10年もあるモデルなんて、無いですからね・・・。

代替えのスプリングを膨大な種類の中から探しましたが大きさは元より、形状は同じでも圧が全く違ったりしますので、色々と実際に装着して試してみましたが場所がと使用目的的から、簡単に代用出来ず交換に適切な物を探すのは大変です。

キャプスタンのホルダーアームと現在バネの取り付け状況から、完全にボスから外れておらず僅かに寸足らずの為に動作時に張力に負けて少しズレる事から、外れてしまう事が分かりました。
そこで、バネの片側をアームに固定します。
樹脂は太く丈夫ですので0.4mm程度の穴を開けて0.3mmの鋼の鉄線を通して固定、kカーボン樹脂で取り付け部を補強としました。
アームが上下に動作すると、バネの抑え部が数ミリ前後するのが常ですが、バネのコイル部の周辺の寸法に余裕が有る為、この部分が左右に動作して、上手く余力分散してくれています。

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写真は、修理途中の物です。
バネ抑えのボスとバネ先の寸法が面一程度と言う事が分かります。
実はこの鋼の棒の先があと数ミリあればボスの引っ掛かりが外れ無くなる為、こんな工事ををする必要が無いのです・・・。

と言う事で、修理は意外に手間度いましたが、施工後の動作や耐久性は問題無く、元気になってくれました。
メインプーリーの駆動ゴムとモーター、回路等のケア(さすがにハンダ劣化の嵐!)、走行系の点検とクリーニングをして、カセット部の調整(速度、アジマス、ワウ等)を一連、終了出来ました。
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カウンターのゴムベルトも交換して、カセット部はバッチシです。


次は、ラジオの同調ズレ修正です・・・はあはあ、ちょっち文章の書き疲れが・・・
ラジオの同調はきちんとしていますが、確かに表示と若干のステップズレが有ります。
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表示とのズレは、SWR系を接続して利得dBを確認しながら回路内のトリマーやコイル類の調整をします。
今回は数パーセントのズレと、回路や部品に異常が有り有りませんでしたから経年による自然ズレと判断して単に調整で済みましたが、中には単に調整では済まない場合もあります。
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現在のチューナー類の様にIC+VCOで同調を取っている訳ではなく、トリマーコンデンサーやコイル、ポリコン、回路乗数部品などの多くの部品で構成されている時代の物ですから、部品劣化に依ってはズレが一定では無い場合や特定ポイントで利得変動が多くなる場合も有ります。
こう言う症状となると、簡単には調整出来なかったり最悪、一部の機能を失ったりします。
チューナーや無線は奥が深いです・・・浅知識では、追いつかないんです。

こうして、様々に手を入れています。
各スイッチやボリューム類も内部洗浄、接触不良やガリノイズの除去はどんな機種にでも必ず実施しています。
さて、外側のクリーニングも終了して、整備の終わった内臓を戻しましょう。

次回は、何ネタで行こうかな?


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Bose Acoustic Wave music system II CD読込み不良の修理対応

AWMⅡ1

最近、増えつつある修理依頼の機種です。
今回は、さらっと紹介のみです。

CDの音飛びが激しくなったと言う事で、ご相談頂く事が多いです。
殆どの場合、レーザーピックアップの性能低下になっている事が多い為、小細工せずに部品交換と全体の整備を実施して復帰と言うケースが多い為、特別な記事も無いのも実情です。。。(汗)

まあ、ボーズでは小型のパーソナル機器を販売する事が多いので、キッチンや小部屋などに置くRADIO-CDとかWMSとかが販売台数としては多いのでしょうが少し迫力のある本格的な機種となると、今回ご紹介のAWMⅡは良い位置付けではないでしょうか?
ちょっとラジカセ風ですが、以前の記事に有る様にその独特な音響構造から、価格以上の音と評価する方も多いですね。


内部の全体構造です。
AWMⅡ3
中々シンプルなんです、実は・・・
写真の手前の制御部分より、後ろに映っているスピーカーボックスがBOSEお得意の導波管構造で、実は非常に重要なのです。

と言う事ですが、然程古い機種ではないのでスピーカー部のエッジやフレームなどに大きな劣化や損傷が発生しているケースは少なく、やはりCDユニットの性能劣化(消耗部分ですので・・・)と言うケースが殆どですね。。。
んで、制御部分の写真です。
AWMⅡ2
時代は進み、CD専用機であればこんなにもシンプルなんですね。

最近はCD専用機が非常に少なくなりましたが映像が絡んで来るDVD兼用機器よりも(様々な理由もあって)、性能が良い事が多いですね。。。

今回は、さらっと紹介(実は、あまり良い写真がない・・・汗)程度で、すみません。(三平風に・・・)
まあ、同機種の依頼が増えて来ましたので、プロローグと言う事で・・・焦って終わります・・・草々


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古いレコードの買い漁り・・・

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いきなりピンボケ写真で失礼します!
パイオニアの70年台のレシーバー、マイクロのターンテーブル、デンオンスピーカーと言う滅茶苦茶な組合わせで、取敢えずレコードを聴く環境を、と言う事以外特筆する物は何もありません。

保有しているレコードは数あるのですが、最近では仕事で外出する時の時間調整の間にリサイクルショップに顔を出す事も多く、レコードを漁っています。
正に漁ると言うだけで、タイトルやアーチェストに指定も無く黙々とと言う感じです。

ですが、以外に懐かしいものに出会える事も有りますので、今回は少し購入してみました。
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一応、盤面を確認しますが、傷が有る物は避けてカビや汚れは気にせず購入しています。
かと言って、いきなりプレーヤーにセットして針を落とす事はせず、レコード針に深刻なダメージを与える事がありますので、水洗いや拭き拭きなどをしてカビや汚れを除去をします。

うーん、昭和の懐かしソングはCDかされていないタイトルや曲も結構ありますし、Youtubeで聴く事は出来てもデータソングですし手持ち機材で音質を楽しんだりするのも一興ですし、安ーく手に入ります。

以外に感動しますね。

それから値段ですが、安いですさすがに・・・
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これ、近所のHオフなるお店で買ったんです。
EP/¥54円、LP/¥105円!
前者は、1曲当たり¥27円で、後者は¥8.75円ですからお財布に優しいです。

こうして、手が開いた休日は自分の青春時代や若かりしの思い出に浸りながら、ついつい鼻歌も出てストレスが解消されますね。

そうそう、盤面のお手入れをしないと、カビやホコリをお部屋にまき散らしたり、プチプチ音でリスニングが台無しになったりでかえってストレスが増える事もありますよね。。。

それでは、また!



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BOSE WMS/Wave music system CD再生不良 異音発生

今回は、BOSEの小さな巨人、WMSこと「Wave music system」の修理依頼です。

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この機器は、元々スピーカーメーカーであったBOSEが創意工夫を凝らして設計したオーディオ機です。
小さなボディーですが内部には音響導波管なる迷路の様な音波軌道構造を持ち、独特のホーン(?)効果により中高音の音色付けと低音の迫力を実現しています。
確か、記憶ではWMSと言う機器以前に「Bose Wave Radio/CD」と言う機器で最初に発表された音響技術で、当時の話題になりました。
BOSEでは、この導波管式を用いた様々な派生機種を現在でも多く発売されています。
また、各機器にはBass/TrebleなどのTone系の可変コントロールはついていませんので余程、自信があるのかToneカーブをいじられるのが嫌なのか・・・まあ、BOSE魂と解釈しましょう、確かに非常に音は良いですね・・・個人的には、ラジオ付きなんですから音楽の他に人の会話やおしゃべりもありますから、NormalとBoost位の切り替えは欲しい様な気がします。

CD再生で音飛びが激しくなったとのご相談、先ずは開封から
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この画像は実は修理が終了して、これから総組する時の物です。
実際には、内部は酷く汚れているケースが殆どです。

どんなに奥様がお部屋を綺麗に保っていても、家電製品の悲しいところで内部にはチリホコリが山積します。
部屋犬や猫などのペットを飼っておられる場合、ペットの毛だらけと言う事もあります。
弊社では、コスト削減の為に故障部位のみの修理も致しますが、なるべくお安い加算額で内部の総クリーニングや基板、CDドライブなどの全体メンテナンスを実施致しますので、修理と同時にご注文される様にお勧めしています。

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上の画像ですが左は、CDドライブアッセンブリ、中央はその分解状態、右はスロットイン機構のリリースバーです。
光センサーにてDisc有無を確認していますが、このセンサー表面が汚れていると上手くDisc確認出来ませんし、スロットのリリースバーは表皮がゴム樹脂ですが、長年のご使用で表面が汚れると滑ってしまう為にDiscIN-OUTが上手く行きません。
何より低背のスリムタイプメカはホコリの抜けが悪く、溜まりがちになります。

測定器で光量を測定してみると随分と出力の低下が診られますので、新品のレーザーピックアップに交換して性能を取り戻します。
音飛びが始まったりすると、このレーザーピックアップの回路に搭載されているレーザーパワー用の微調整VRを回して直そうとする方がいますが、音飛びが一時的に落ち着いても直ぐにダメになるので無駄です。
このVRは、ピックアップを工場で製造している時に最後の微妙な出力調整に使用する物であって劣化しかけたレーザーの回復には全く用をなしませんので、そもそも使用目的が違いますので意味がないです。
いじるのであれば、音飛びが始まる前に使用すると言う方が健全ですね。
でも、調整するのであればレーザー確認用の基準ディスクや測定機、規格値や上下スペックなどの物品や知識が必要なのでそもそもそれらが無ければ危険な行為ですし、良く左右に何度(角度)以内で調整します・・・なんて書かれた記事を見ますが、都市伝説です。
そんな曖昧なやり方はしませんので、真似をして機器を破損しない様に気を付けたいものです。

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内部の基板です。
電源/AMP/チューナーが混在したメイン基板とCD制御や表示コントローラー、操作命令系の基板の2枚構成です。
このメイン基板に問題が発生して、しばしば異音発生のトレブルのご相談も頂きますが、WMSの傾向的な不都合の一つでもあります。
まあ、修理は可能な場合が多いのですが・・・


この手の機種の筺体は、殆ど洗浄します。
洗浄と言うのは、専用の洗剤で丸洗い、フロントスクリーンの内側も汚れていますから外して水洗いし必要があれば、アクリル研磨剤で細かい傷を取る場合もあります。
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無論、内部のFL表示管もススけていますので、表面を磨きます。
この2つで、表示は随分と明るさを取り戻します。


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これは、上述した音響導波管です。
簡単には、音響特性を司る迷路構造のスピーカーボックスと言うべきでしょう、恐るべしBOSEエンジニア!

BOSEと言えばスピーカーメーカーです。
こんな小さなスピーカーですが、導波管構造と相まって非常に優れた音を奏でます。
このスピーカーも実は非常に表面が汚れていますので、シコシコとクリーニングします。
コンーン紙とエッジには樹脂やゴムを使用せず、不織紙と表面可能を施したクロスエッジの為、耐久性は問題無いでしょう。
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綺麗に洗浄したボトムシャーシに故障予防のメンテナンスとクリーニングを施した基板を搭載したところです。
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特に基板後方(画像の上側)部分はAMPのヒートシンクがあり、空気循環の為のルーバー(格子窓)が開いていますので、ホコリが山積します。
ボトムシャーシは一番下にありますから当然、ホコリの山積状態ですが画像の通り、新品同様のホコリ無しとなりました。

そうそう、この機器の修理数は数十~百数十台程度の修理対応をしてきましたが、ちょっとメーカーさんの責任では無いのかなと思える部分があります。
アッパーボディをボトムシャーシとネジ締結する構造のですが、ボディー側のビス受けにヒビが入っているものやネジを回す前から破断されている物が多く有ります。
恐らく、山ピッチの大きなタンパーネジをネジ切りなしの穴だけになってる部分にねじ込む製造方法を取っているのでしょう。
これじゃあ、壊れますよ。
恐らく、工場出荷時の新品に元々壊れている物も、少なからず存在しているはずです。
これは構造上、問題が有るのではないかと?
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お客様の修理機器がこの様な状態で有った場合は、ヒビであればUVやカーボン系の接着剤で構造強化、既に粉々になっていると再構築は無理ですので、ボトムシャーシとアッパーボディーのポイント接着と言う形になります。

決して、難しい修理では有りませんでしたが人気が有る機器、依頼の多い機器ですのでご紹介をしてみました。
それでは、また。




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テクニクス レコードプレーヤーの修理 Technics SL-10 トーンアーム動作せず 

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昨今、「レコードが再熱している」と聞きます。
貴重なレコードや思い出のレコードをお持ちの方は、いつかまた聞いてみたいと思う事でしょう。

最近ではレコード自体は見た事があるけれど、レコードを聞いた事は無いと言う若い方も多く既に時代の産物かと思っていたのですが、その若者世代がお父様やおじい様の思い出の品を見つけて興味を持ったりするケースも多いそうです。

今回は街のリサイクル屋さんに言ったお父さんが中古のレコードを懐かしく眺めていると、息子さんが興味を持って色々と聞いて来たので若い頃のオーディオブームに情熱を傾けた話をしたそうです。
懐かしさに刺激されて、ご自宅の倉庫の奥の古いTechnicsのオーディオセットを引っ張り出して、またレコードを聴こうかとセットの掃除と接続を経て、さてレコードプレーヤーにレコード盤を・・・・あれ?、テーブルは回るが針が動かん!と言う事でご相談を受けました。
まあ、動く様にしてくれと言う事ですね。(笑)

この機種は、ターンテーブル、レコードプレーヤーの多くが採用している自然引動式のトーンアームではなく、レコード溝に沿って針が内側に自然移動し移動量が規定値を超えると、トーンアームの根元に設置されたセンサーが限界を感知して意図的にトーンアームを規定量移動させるシステム・・・所謂、リニアトラッキング方式と言う機構が備わっています。
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簡単に言うと、トーンアームの移動量をセンサー感知する ⇒センサー情報は制御基板によってアーム稼働部に送られる ⇒トーンアームは動作用のギア機構のモーターを回転させる ⇒回転量はギア部の根元にあるOPTセンサーのパルス量で制御される。
・・・と言う事です。

電子回路自体はあまり故障する例はありませんが、各部のセンサー類の汚れや保持部分の経時劣化による破損などで制御が出来なくなる場合も有ります。
しかし、一番の動作不良原因はモーター回転をアーム動作部に伝達するゴムベルトの劣化である事が多い不都合個所です。
このリニアタイプのレコードプレーヤーは、こう言った機構が多い為、テクニクスの同時代のSL-10に限らず、SL-5 SL-7 SL-15など、同リニアシリーズや他社のリニアタイプの機種には、ことごとく同様の動作方式が多いですね。

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ゴムベルトの使用はメカニカルノイズの抑制や回転速度の減速度設計がやり易いと言うメリットがありますが、金属や樹脂ギアに比べて寿命が短いのが欠点ですね。

このゴムベルトが劣化するとヒビが入って切断してしまったり、加水分解してドロドロに溶解したりします。
今回は柔軟性が無くなり、長期間動作しなかった事もあって円形状が楕円になって硬化していますので、機能を果たさずスリップを発生させてしまった為にアームが動作しなかったと言う事になります。
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この、ゴムベルトを交換するだけではダメです。
ベルトプーリーからシザースを介してアーム直動のワイヤー稼働部、稼働ガイドやレール上の潤滑油脂は、年月を経て飴の様になっている為、潤滑どころか動作の障害になっています。
この一連の機構部分には全てに同じ油脂を使用してダメで、材質や動作条件に合わせて3種類の油脂を用います。


以上で基本的な動作不良は解消されますが、これで良しでは無いですが、ついでにこれから元気に動作して貰える様、電子回路やDDモーター系のメンテナンスを実施して行きます。
あまり自慢にもなりませんし、一般的に専門知識の部分も多いので(本当は書き疲れだったりして・・・)詳細はかなーり省いていますが、回転調整用の基準レコードや測定機類を用いて詳細な性能検査や調整をして行きます。

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電気回路、各基板類は全てハンダや部品のチェックをして、劣化部分のメンテナンスを実施します。
現在、故障している機能が無くても劣化は否めませんので、きちんとケアする事が故障予防になります。
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    DD制御          レコードセンサー      パイロットランプ


そうそう、この年代ともなると操作スイッチの表面が劣化したり、内部のマイクロスイッチが効かなくなったりしています。
体裁や自動機能の問題ですから、こちらはお客様のご希望で対応させて頂きました。
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ざっと、記事的にはかなり省略(いや、手抜きか・・・)してしましましたが、これだけ全体に整備しますとそれなりの時間や手間は掛かります。
なので疲弊して、ブログの記事は薄くなります・・・と言うのは言い訳で。。。
それでは、また!



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プロフィール

The Sky Breathes

Author:The Sky Breathes
大手電気メーカーに永年勤めた電気・メカ、2足の技術屋さん。
現在は、自営で電気機器や機械類の修理、設計の仕事をしています・・・
何でも直しちゃう事とロープライスが自慢。
業務の出来事や趣味の音楽、機械いじり・大工・園芸~友達や家族との日常の出来事、徒然に書いています。

記事に関しては、お客様・友人などの許可を得られた場合のみ、記載しております。

リンクや感想、ご質問など大歓迎!。。メール下さい。
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