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Japan vintage TOKAI 1983 TCM-V その6

TMC27.jpg
さあ、ネックと指板の接着が十分乾きましたので、塗装面のタッチアップをします。
補修は終わっていますが、如何にのヒビが入っています風の感じになっていますので体裁面から
少しばかり分からない様にしましょう。
反対面も同様ですので、そちらの画像は省きます。

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古い塗料が剥がれると、木面の表面の着色も剥げた様になって見えるので、多少の着色をしてか
上塗りクリアーを塗ります。
先ずは木面の色合いを見ながら、近似色を作ります。

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細筆で少し多めに塗って、サンドをかけます。

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綺麗に溝が着色されたら、更にクリアーを塗って乾かし、研磨→磨き→艶出しと言う感じで仕上げ
て行きます。。

これで、ネックのはがれ補修と体裁作りは完了しました。
次は、牛骨ナットにサドルの装着です。

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予め寸法を取って外観を作ってあったナットを最終的に整形した後、オリジナルと同じ位置に弦溝
を精密ヤスリで形成しテイクのですが、弦が乗る半分程の深さで止めます。

TMC35.jpg   
サドルの方も同様に仕上げておきます。

TMC36.jpg   TMC37.jpg
画には有りませんが、ナットは何度も位置に乗せては、角度と密着性を確かめの繰り返しでビタッ
と乗るまで繰り返します。
決まったら、タフトボンドをかなり薄めに塗り(ネックとサドルの両方)、慎重にナットを接着します。
弦位置や高さを決める部分なので、キチーと接着します。

今回は、ここまでですがこの工程が終わると。。。
次に実際に弦を装着して取り敢えずチューニングした後、ネック反りの確認/ナットとサドルの高
さ位置と1F・6F・12Fの弦とフレットのギャップ確認をします。
ギャップに問題が有る場合、ナットの弦溝の深さ調整+サドルの高さ調整をバランス良く調整削り
して行きます。
一方の削りで弦高調整をやっても、この後のオクターブ調整をした時、サドルの角度を微妙に削り
ますからオクターブ調整が出来たにも関わらず、やたら弾きづらいものになっていたりします。
ギター調整に出したんだけど、弾きづらくなったなんて言うケースはまず、こんなチグハグな調整が
原因だったりする事も多いと聞きます。

次回、完成ですかね。。。問題が起きなければ。。
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Japan vintage TOKAI 1983 TCM-V その5

TMC24.jpg
TMC21.jpg
いきなり、凄い絵ですみません。。。
古いギターなので、いろいろ点検していると劣化している部分が見つかります。。
前回までの記事でナットやサドルを牛か像の骨にしようか迷っていたオーナーですが、取替えざるを
得ない状況になりました。

そうです、1フレット辺りの指板とネックの間に何やら一筋の線が走っていたのをあざとしく見つけてし
まいました。。
古いギターにありがちな、剥がれです。。。これは、このままでは演奏に支障をきたしますし、広がっ
て来るとろくな事になりません・・・


TMC22.jpg   TMC23.jpg
。。。で、下地確認と簡単な接着処理をして、タフトボンドで貼り付けました。。。
剥がれると当然、境目の塗装もダメですから、タッチアップ塗装を後でやります。
と、言う事で当然、ナットは外す事になりますから、それぢゃあ交換しちゃおうと言う事になります。


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ちょうど、手持ちのパーツで加工出来そうな牛骨タイプがあるので、元のものから寸法を取って
罫書き~切削加工します。。サンダーやヤスリなどを使いまーす。


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結構地味な作業です。。。
この、骨を削ると言う作業は、やった事がある人なら分かると思いますが、歯医者さんで歯を削
っている時の、あの匂い。。。なんですよね~、粉だらけになるし。
何だかんだ行っている間に作業は続き、寸法合わせは出来ました。
弦溝やオクターブ調整しながらの山切りなど、これからも結構な細かい作業が待っています。。


TMC24.jpg   
そうそう、ナット溝の古い接着剤も取らないといけない

今日は、ここまで!

Japan vintage TOKAI 1983 TCM-V その4

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仕上げている最中です。

実は、この表面仕上げの前の重要な工程があるのですが、集中のあまり写真を撮り忘れています。
簡単に書くと。。。盛ったニトロセルをカッターや剃刀を用いて第1粗削りします。
次に第2粗削りで比較的、粗めのサンドペーパー→仕上げ用ペーパーで平坦を作って行きます。
勿論、ペーパーはドライ研磨はご法度。。水研ぎと言って耐水ペーパーで一方向に優しく且つ、常に
指先で表面を確認しながら磨きます。

TCM12s.jpg   TCM13s.jpg   TCM14s.jpg
ここからは本磨きに入ります。
十分な下地が出来たら、#2000と#3000の液体研磨剤で表面の曇りや薄筋、既存塗料の境目の重なり
部分などをピカピカに磨き上げます。
これまた、写真忘れましたが最後にはバフ掛けをしてお終いって言う感じです。
上記右の写真は研磨剤工程を終了した時点ですが、割れ修正をした部分がどこか分かりますか?

TCM15s.jpg
サイドにも塗装欠けが数箇所あったので、同じ様に表面を整えてニトロセルを流して。。。の繰り返しです。

そろそろ、ナットとサドルをグレードアップ交換するのか結論を頂きたいのですが。。。

今日は、このへんで。。。

Japan vintage TOKAI 1983 TCM-V その3

TCM1s-.jpg
総確認をしていて表板の一部に割れがあるのを見つけました。

TCM2s-.jpg
長さにして30mm、幅は1mm~3mm程度
拡大鏡で確認すると結構深さはありますので側板との間に完全に亀裂が入っているのか心配して
いろいろと確認しました。
外面からの照射ライトの過透が無い事やシクスネスが通らない事などからどうやらバインディングと
の隙間があるだけで、深部まで亀裂か進行してはいないと判断しました。

この部分のサイド側にも当てて、塗装が小さく欠けている事から、落下ではなく不意に何かに当てて
しまった、、それは、運悪くバインディングと表面のつなぎ部分だった。
良ーく観察するとバインディングの上面部分が表板端のクリア塗装ごと剥がれてしまった様です。
そのまま放っておいても音への影響は無いでしょう。。。
が、そのままにしておくとここにゴミがたまったり変色して来る事は考えられます。
そこで、オーナーと相談し取り敢えず、塗装はしようと言う事になりました。

TCM3s-.jpg
この隙間やバインディングの欠け部分を整形して、タフトボンドを筆塗りして深部の接着を筆塗りで
行っています。

TCM4s-.jpg   TCM5s-.jpg   TCM6s-.jpg  
乾燥を見計らって、次に塗装面の厚みを稼ぎと土台作りにサンデングシーラーをこれまた筆塗りし
余った部分をカッターで削ぎ落としつつ、研磨などをして整形します。

TCM9s-.jpg   TCM9s-.jpg
次にニトロセルロース(いわゆる、ラッカー塗料)を塗ります。
しかし、ラッカーは厚みを稼ぎ厚みを盛れない(物質の特性)為、塗っては乾かし重ねては塗っては
乾かし・・・と、数回同じ事を繰り返します。
塗装は何度やっても難しいです。。スプレーガンでサーっと塗る方が自分的には簡単です。
筆塗りや厚みを稼ぐ場合、うすめ液との分量を変えて行かないと泡が生じたり盛り切れなかったり
で折角、何度かやっても一度の失敗で全て除去して最初から。。。と言うのも珍しく有りません。
もう、根気と時間との勝負です・・・焦らない焦らない自分に言い聞かせながら。。。

TCM10s-.jpg   TCM8s-.jpg
ラッカー盛りの最終段階です。。
右の写真を見ると、表板より多少凸になって塗料が乗っているのが分かりますか?

完全に乾燥させた後、患部周辺をマスキングして、ペーパーや剃刀ナイフで少しずつ厚みを削り
正規の厚みに持って行きます
次回から、研磨に入ります。

今回は、ここまで。



 

YAMAHA EOS B2000 内部清掃 点検 バッテリー交換 依頼

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表記の件で、ご依頼がありましたので対応を致しました。

この機種は発売から結構な何月が経っていますが、ヤマハのシンセフリークから今もなお、絶大な
支持を受けている機種です。
EOSと言う名はついていてもプロ仕様の機種は、これを含めてそうそう多くはありません。

新時代の幕開けを果たしただけでも、大した功労のあるシンセですね~
詳しくは。。。
YAMAHA EOS 詳細

E2.jpg  E3.jpg  E10.jpg
先ずは、ひっくり返してサービス資料から必要な部分のビスを外し、ご開帳~
ビスは30個前後を外しましたが、3種類ありますので間違わない様に。。。って言うか、一応は技術屋
なのでどこにどう使われているのかは、種類と長さを見れば、直ぐに分かるんですけどね。。

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メインかサブかコントローラのどこかの基板にバックアップ電池が乗っているはず。。。と言っている間
に直ぐに分かりました。
SONY製のリチウム電池でしたが、結構前の機種なので何度かメーカーで交換して貰っているとの事
でしたが結構、高額な料金を取られるそうで、、、でもね、仕方ないんですよ、メーカーは責任と工数が
大きいですよ。。

次に、全体のクリーニングと各部分の異常がないか物理的な目視チェックと埃取り作業です。
E9.jpg   E8.jpg   E7.jpg
うーん、全然綺麗ですね!、半田の劣化もないし、電源部分の劣化やトランス周りの熱影響も大丈夫。

さすがにプロモデルだけあって、さすがにかなりな造りで、大変関心しました。
恐らく、あれから様々なICやチップなどが統合されて、現在では同じ様なランクの機種ももう少しコンパ
クトになったとは思いますが、YAMAHAの技術力を感じます。

まだまだ、現役で活躍して貰える様、頑張りました。
この後、オーナーへの納品で完了です。

Japan vintage TOKAI 1983 TCM-V その2

IMG_2581s-.jpg
その2です。。。メンテナンス台に乗って、おくつろぎ中のTCM君。

今日は、ペグのメンテです。
と、のっけから画像がないです。。実は、6個のペグはシャフト曲がりや動作不都合は無かったのですが
少々お年を召している事と中のグリス腐りなどがあると、この先が不安なので6個とも内部分解して点検
・調整・グリスアップをしています。

完了後に外観の曇りを極力落とし、元のクロームに戻す作業をします。。
IMG_2570s-.jpg  IMG_2571s-.jpg
2個並んだペグの左が施工前、右が施工後です。
特殊な極微粒子のクリーナーを使用します。。。強い奴で磨くとクローム色にはなるんですが、数日で黒
色してしまう(地金に近づくと酸化する)ので、磨き材と磨き過ぎには注意なのです。

IMG_2573s-.jpg  IMG_2575s-.jpg
ヘッドも特別なメンテナンスはしていませんが、表面クリアはバフをかけています。
(勿論、写真のペグリング外してやっています、写真はペグ取り付け時です。)
ペグの留めネジの山を見ると、全くサビが発生していません、古いギターはネジ山のサビが発生して、き
ちんと保持できていなかったり最悪、ネジ部分からチギレてヘッド内に先っちょを残してしまう事もあります。

IMG_2578s-.jpg
取り付け完了です。
位置狂いやガタもなく、ネジ穴の座屈(バカ穴)もなくしっかり装着。
どうですか? 磨かれたペグとヘッドでかなり綺麗になったんですよ。

IMG_2582s-.jpg
現在、ナットとサドルをボーン(骨)タイプに変更するかオーナーが悩んでいるので一時、作業止めています。

写真は、ネックの反りや角度を詳細に確認している絵です。
目視時に反りは殆ど見られないと書きましたが、弦を外している事などもあって少し反り(多分、問題無い
レベル)している様です。
弦のテンション分を考慮(ゲージによっても変化する)して、手を着けるか着けないか相談中です。

今日は、ここまで。。

Japan vintage TOKAI 1983 TCM-V その1

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キター!(^n^) 私の大好きな Japan vintage !
特に演奏上の問題は無いけれど、点検とクリーンアップをして欲しいとの事で早速、お受け致しました。

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東海楽器 1983年製 TCM-Vシリーズ 1年強で数百本程度の貴重品!
マーチンD28のコピー物ですが、そんじょそこらの形ばかり似ている物とは、ちと違~う!
基本は1940年代のマーチンD28初期モデルの呈ですが、ほぼブリージングやパーツはフルコピです。
何せ東海のアコギ設計・製作者が、本家のマーチン社に乗り込んで直伝された技術・ノウハウで作成
された一品です。

TM3s-.jpg
んで、前置きはこの位で。。さあ、始めましょかぁ~
画像は撮り忘れたんですが、既に弦・ペグ・弦留めなんかは、サラッと外しています。

これもまた、撮ってないんですが、固体のコンディションなども既にチェックして何をしようか、決めてい
ます。
・ナットとブリッチを牛骨にグレードアップしたいんですが、必要なしとの事。。トホホ
・フレットはコンディションが良く、固定的に弦溝が殆ど出来ていないので交換しないで高さ調整・清掃
・ボディーは、全体に細かい傷があるので特殊クリーナーでし表面を軽くポリッシュ
・ネックの反りはほぼ無いので、ロッドの具合の確認だけで良さそう
・後は、臨機応変に。。。お安く、必要最低限でとのご依頼

TM4s-.jpg  <TM8s-.jpg
まあ、普通の楽器屋さんのメンテですな。。

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ポリウレタン塗料なので磨きは比較的楽だけど、やはり本物に拘った品らしく、塗膜は薄い感じ。。故に
あんまり積極的にクリアーを削らず、表面のザラツキを消す程度にしておく。
左画はサラッと削ったもの、右画は施工前。。。写り込んだ蛍光灯のシルエットが施工前はボヤ~ンと
しているのが分かるかな??

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指板もせっせとクリーンアップ&ケアして、お肌しっとり!

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普段はHケースで保管しているのに、弾いた時だけに立て掛けているスタンド…戸棚との事(。。i)
で、傷がついてしまっていますね~。
これも、削って塗って…と大袈裟にせず軽く磨いておいて、、、と言う事でしたのでサラッとポリッシュ
して、線傷を薄くしました。
左が入荷時で、右が軽施工した画ですな。。。

本日は、こんなところでしょうか?
次回は、ペグやブリッジなどの磨きや調整~再装着って予定です。

では~

キーボード シンセサイザー 3機種リペア

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プロフィール

The Sky Breathes

Author:The Sky Breathes
大手電気メーカーに永年勤めた電気・メカ、2足の技術屋さん。
現在は、自営で電気機器や機械類の修理、設計の仕事をしています・・・
何でも直しちゃう事とロープライスが自慢。
業務の出来事や趣味の音楽、機械いじり・大工・園芸~友達や家族との日常の出来事、徒然に書いています。

記事に関しては、お客様・友人などの許可を得られた場合のみ、記載しております。

リンクや感想、ご質問など大歓迎!。。メール下さい。
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