Guyatone GA-300B ベースアンプ 修理 点検 オーバーホール


一言で言えば、オーバーホールの依頼です。。

オークションでお安く手に入れた1970年代の国産トランジスターアンプとの事です。
頭が良いやり方です。

つい、高い物に目が行きがちですが、こう言う物は探せば結構、外観の程度の良い物が安く手に入りますし
故障していても比較的、安く修理出来る(のは、個人店ですが。。。)のはメリット。
最近のアンプは、小型高出力で機能もガッツリですが、デジタルチックでいけてません、何せ音質は分解能、
EQはプリセットなどなど、ロボット的です。

少しレトロな国産品は、真空管でなくても旧式のトランジスターやアナログ回路で組んだTONE回路など、この
時代のものは、なかなか暖かい感じの音が出ます。


   
凄いしっかりしたキャビネット、スピーカーは38Cmの径があります。
30Kg越えているかな? 一言で言うと立派と言うか巨大と言うか、見栄えがしますね。


      
中身は、以外にシンプルです。
この大きさで、35W定格は勿体無い気が・・・・

症状確認は・・・
1)ジャックやボリューム類の派手なガリ
2)ジー音ノイズ大
3)VCFコントロールの利きが悪く、音質変化が乏しい
4)その他、マイナートラブルいろいろ

機能回復をして、綺麗に鳴る様にして欲しいとの事、次回は修理紹介です。


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アコースティックギター修理依頼 KAWAI KW-130A その2

KW22.jpg
いきなり、仕上がった画像ですみません! 
(下部は、イラストが記載されている為、プライベートモードで隠しております。。)

うーん、読者の方には大変、申し訳ありませんがカメラの調子が悪くて断片的にしか画像が残っていない
事といつもの悪い癖で集中すると、写真を撮り忘れる、、、と言う事で(TT)・・・・

KW11.jpg   KW12.jpg
徹底的に合板ギターなのですが、バックは割れ放題だったお陰で3層+表面化粧板と言う、都合4層でした
その全てが断片的に剥がれたり割れたりしているので、一枚一枚の板の間を整形して凸凹を無くしでは徐
々に貼り付けると言う事になります。
右図は各層の研磨、左図はそれらを接着している図です。(結局、3回繰り返す)


KW13.jpg
漸く、4枚の板が一枚の合板になりました。
最上部は0.2mm程度の化粧(木目)板ですが、既に欠けがあって数箇所は木製パテ埋め+着色+木目描
画と言う形を採ります。
本来は、木目板の断片を嵌めるのですが化粧板部分のみですので、簡易でOKと言う事になりました。

KW14.jpg
んで、以って側板側も接着面を整形してジョイントします。
バインディングの欠けや剥がれは、この後に接着と整形をします。(写真が撮れてない・・・)

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接着完了して、折れゝになった板が真っ直ぐになって側板とバチッと一体化しました。
この写真は、既に化粧板の欠けている部分に木パテを封入し整形した図です。

※誤解が無い様に書きますが、本体はこの様な直し方はしません。。。と言ってもやり方は同じですが。。。


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軽く着色をして整形、研磨して周囲と共に傷を消します。
この後、更に適正色を塗り、木目模様を書き込み、下地を仕上げた後にクリアーを吹いて最終的に磨きまで
行きます。
写真を撮ったはずなのですが、何故かデータがなくてお見せ出来ないのが残念ですが、まあまあぱっと見に
は分からない程度に持って行きます。

KW18.jpg  KW19.jpg  KW20.jpg  KW21.jpg
ヘッドパーツとフレットの再生です。
これらは、研磨・磨き・調整・油脂補充など、結構な作業を致します。

弦高さ調整やブリッジ回りの調整などの一連の調整も少しやったのと、内外のクリーニングをバチッとやった
のですが、トラブルで詳細画像が無くなってしましました。。。ゴメンナサイ

オーナーは喜んでくれたので良かったです。


アコースティックギター修理依頼 KAWAI KW-130A

KW1.jpg
エレキアンプ修理の依頼があったのですが品物未到着の為、予約順を変更してこちらを先に修理します。

依頼があったのは、KAWAI KW-130Aと言うモデルで移動中に落としてバックアンダーがバックリと割れて
あいてしまったので修理して欲しい。
その他、ボロボロなので綺麗にしてやって欲しいとの事。

実はオーナー様は、実はギターは弾けないとの事。
確かに、良いメーカーではあり、1970年代辺りの物でジャパンビンテージに変わりはないのですが楽器とし
ての貴重度は残念ながら、あまり高くは無いでしょう。
本来、ギターを弾く方であれば、このギターに高い修理費を支払う位であれば、新しい品を購入するのが普
通なのかも知れません。

良く聞いてみると、尊敬する大切なご友人に数十年以前に頂いてから、かなりの期間、保管していたとが、
ちょっとしたはずみに今回のアクシデントになってしまい。。。再生して欲しいのだそうです。
納得です、私も子供の頃に親父に貰った品物を今でも大切にしている事があります。。。それは、使わなくて
も安物であっても、似た様なものがあっても。。。唯一無二の大切な物なのです!

大丈夫!
単に造形を直すだけではなく、必ず楽器として再生させますよ。
こう言う話には、やたら弱くて見積もりの半額以下で請負う事にしました!。。。う~ん、いつも赤字じゃ~!

KW2.jpg
先ずは、各部を点検してみました。
1970年代ですかね~調べてみると同様の機種は、1960年代~1970年代にかけて製造されたものの様
ですね。。。
大切にしていた・・・っちゅー割には、ボロボロじゃん!(^^i マイッタナー
いやいや1、気持ちは大切にしていたんだよ、きっと!

KW4.jpg
問題のバックボトムの割れ具合です。。。
見事にこの部分から落下した感じで合板ボディーの為、剥がれた板が何層にも砕けています。
これは、最初にこの積層板(いわゆる、ベニヤですから・・・)の1枚ゝを合板接着してから、裏面
の整形とボディー側の整形をして、貼り付けですね~。

KW10.jpg
こんな感じでバックリです、そのまま貼り付けても、たわんだまま直りません。
本来は半分くらい、若しくはバックを全て外して各部の整形をして貼り直しになるのですが、コス
トを掛けない方法で、と言う事でこの呈のまま、出来る限りの事をして行きます。

次回は作業開始ですね~、んじゃ。

Marshall 1959 Mk2 修理&整備

MK11s-.jpg
MK1s-.jpg
MK2s-.jpg
既に修理&整備が終了した写真です。

勿論、フルチューブですが方々にヤレが来ているので整備お願いの依頼です。
シリアルから、1974年製ですのでビンテージの部類に入る物です。

先ずは、外見を良く見て不都合や汚れ具合などの受入れ時の状態をチェックしておきます。
何故かと言うと、ここに傷は無かったとか、こうはなってなかったはずだ、何て言う事になった時にクライアント
との間でお互いに信頼関係が崩れてしまう事も有り得るからです。
曖昧な記憶で有った無かったなどの話になるのもプロとして恥ずかしいですし、外観チェックは必ずします。

次に電源を入れて動作確認に移りますが、AC物ですのでいきなりショートで火を吹くなんて事も考えられます
から、AC部にテスターを当てたりGNDショートしていないか等を測定器などで見ておきます。
そうそう、ヒューズが切れていてオープン(安全)になっているフリと言う場合がありますので、ヒューズも最初
に必見ですね。

MK5s-.jpg  MK4s-.jpg
外観は、古いだけ有ってそこかしこが汚いですね~。。。
ボックスから臓物(ユニット)を抜いて、内部に外観的な異常がないか見ます。。。


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内部は、ぱっと見では異常は無い様ですが、一部のポットの外観劣化と全ポットの酷いガリがありますね。
TONEのポットは一部が交換されている様ですが、作業は比較的丁寧でした。
また、ACコードが純正と違う物が後から取り付けられていて、こちらは酷い作業で半田付け未熟と接続部
のむき出し結線で事故に繋がる危険箇所でした・・・しかも、これだけの機器にGND線がない。。。
その他、実動作としては若干の出力不安定が有る様です。。
これら4箇所程の修正と修理・調整を実行します。


MK6s-.jpg  MK7s-.jpg
先ず、危険改善から・・・ACコードを新品のGND付きコードに変更します。
その次に出力の不安定を探るため、動作させながら出力波形をオシロスコープで確認して行くと・・・一時側
の増幅回路の真空管部分に半田と線材の劣化があり、接触抵抗がありましたので修正したところ、安定した
波形になりましたので、回路修正はOKですね!

ポットの外観の劣化は然程の問題ではありませんが、ガリが酷い為に、この劣化が内部に入り込んで悪さを
していないか確認する必要があります。
クライアントは、古い部品をそのまま使いたい(ビンテージのままにしたい)と言う考えですから、全部で6個あ
るポッドを全て外して分解してカーボン面を観察し、劣化を取り除いた後にケミカル剤で表面保護をします。
ポットの外見は、軽くブラッシングをして劣化が進まない様、別のケミカル剤で表面保護します。
→いつもの悪い癖で、集中する作業は写真は撮っていません・・・悪しからず(^^i


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ポットの修理をして取付けて見ると、何故か一箇所浮いている。。。。?

MK10s-.jpg
前述に、ポットが一箇所交換されていると書きましたが、これが原因。
写真でお分かりの通り、リングナットの取付けガイドが他の物より長くノブを装着するとその分、飛び出す形に
なっていました。
この部分は、以前に楽器店でメンテしたとの事ですが、カッコ悪いですよね~。


MK11s-.jpg
根元に同径のナットと回り止の菊座ワッシャーを入れて装着して見ると、他のポットと同じ位の飛び出し寸法に
なったので、これで行きましょう。
って簡単じゃなかった・・・シャフトが長かったのでこちらも若干切らないとダメので、こちらも短くカット。


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んで以って、めでたく面イチにノブが並びました。。。

全体には、問題点は少なかったですがやはり、機械は経年劣化しますので定期的に点検はしたいですよね。
オールドやビンテージ品の楽器やアンプ、オーディオ類は、イシューと呼ばれる再生産品は作れても当時もの
と全く同じ部品や経年劣化が入った所謂、年月が経過した枯れた物を作るのは難しい・・・つまり、当時物は
大切にしてね、思う訳です。。
当方では、修理なしの点検・診断もやっているので、これを利用して安く点検するクライアントも比較的多いで
すね。。。

次もマーシャル君が待っているみたいですね。。。

Fender twin Reverb `79 Silver Face リペア

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お客様依頼なので、取り敢えずメーカーの写真です。

この写真は当然、最近の復刻版の新商品ですが依頼を受けたものは、正真正銘1979年式の既に
ビンテージと言われる物。
シルバーフェースモデルで今でも非常に高価に取引される人気機種です。

1年ほど前に倉庫入りしていた不動品を復活させてたいとの思いで、修理可能なのかご相談です。
現状を診断、チェックして修理見積もり提示したところ、修理依頼となりました。。

写真は、オーナーのご希望で疎らに致します。

F2.jpg   F3.jpg
ん~、先ずキャビネットがバックリ。。。
キャスターのロックをしないまま使用していたところ、ステージを歩いたご友人が、接続されている
シールドを足に引っ掛けてしまい・・・運悪く、ステージの段差(20Cm程度)までうごいてしまい・・・
後は、崖を飛び降りる様に・・・だそうです。
その落下した後、前パネル側に前倒してパネル左半分も5mm程度の陥没。。。

F4.jpg   F5.jpg
経緯は省きます。。。寸法合わせして屈折・隙間している部分に得意の木工で整形+タイトボンド
塗布でプレス攻撃!!
正規の場所でジョイントされたら、平ロープで完全固定して数日間放置し密着させます。

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キャビネットの臓物を抜いたので、ついでに前ネットとスピーカーも外してクリーニング。
スピーカーは、資料によるとアメリカCTS(Chicago Telephone Supply)社の1979年製ですね。

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先ず、電源が入りませんでした・・・AC電源部分の部品不良と判明し、修理完了
次に音が出ない・・・真空管は問題ない様だったので、真空管前後のプリ入力とパワーアウト系の信号
を確認し、信号整流系を修正して完了。
トレモロは、動きましたのでオシロスコープで信号が安定しているか確認してOK.
リバーブは利きませんでしたが、ユニットを確認したところ、コイル素子自体は問題なくスプリングのジョ
イント部分が衝撃による破断が生じていたので、せっせと直して完成!

・ボリューム類、全てに大ガリ/各スイッチの接点不良。。。部品交換、分解補修、接点クリーニング
・パネル面、衝撃による内側への曲がり。。。板金で修正
・回路の半田や線材が経年による劣化(半田付け、メーカーってめっちゃ、ヘタクソ)16ヶ所修理/修正
・その他、諸々。。。

■豆知識
ボリュームにガリが発生している事って結構ありますよね。。
何でもかんでも「接点復活剤」を使用する方がいますが、あれは止めた方がいいです、きちんと調べて
メーカーや品物を選ばないと、その場は直って1ヵ月後にボリューム自体がダメになる事は珍しくありま
せん、楽器用などと称して販売されているものの多くは、カーボン面の異物除去に塩素などが含まれて
おり、これが後々悪さをします。
楽器屋さんですら知らない人が結構多いですよ、電気にケミカル品は知識がある方に聞く方が良いで
すね。。。
私も選んで使用しています。。。

修理、完了して試奏しましたが自分の物にしたい位、良いです。
やっぱり、フルチューブアンプ+スプリングリバーブ以外、全く使う気になれなくなります。

次回もAMPかな?

Japan vintage TOKAI 1983 TCM-V 完成

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新たな牛骨ナット&サドルを取付けて、弦を張って高さなどの調整が終わり、ついに完成の時が
来ました。

高さを測定しながら弦を張っては緩め、ナットの溝削りをして、音を出してはオクターブを確かめて
サドルの調整など・・・・集中力を発揮した結果、写真取れなかったんですがと言ういい訳です。


TSM39.jpg
写真右は、1980年のヤマハのLです。

音を比較すると、結構違います。
TCMはマーチンそのもの、音像がハッキリしていて高音の繊細さがあります。
Lは少し硬い音、且つ低音に迫力がありますが、他社にはないヤマハなテイストですね。
ここに無いですがギブソンのJシリーズは、言わばドンズバ的な音ですねぇ。

次回からは、エレキ系のギターアンプの修理の話になります。。。では~

プロフィール

The Sky Breathes

Author:The Sky Breathes
大手電気メーカーに永年勤めた電気・メカ、2足の技術屋さん。
現在は、自営で電気機器や機械類の修理、設計の仕事をしています・・・
何でも直しちゃう事とロープライスが自慢。
業務の出来事や趣味の音楽、機械いじり・大工・園芸~友達や家族との日常の出来事、徒然に書いています。

記事に関しては、お客様・友人などの許可を得られた場合のみ、記載しております。

リンクや感想、ご質問など大歓迎!。。メール下さい。
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