D-3000 MD-7000 Wave Radio/CD 小型コンポなどで気軽にレコードを聴きたい

今回は、修理依頼されたお客様からのご相談を聞いてみました。

「高級なオーディオ機器を保有している訳でもないが、手持ちのレコードをもう一度聴きたい」
昔はステレオセットにも凝ったが、今は堅苦しい事は出来ないしCD以降はノイズの無い音を聴いているからレコードに高音質は求めないので、兎に角あの頃のレコードを聴きたいんです、確かにCD化されていないレコードも結構、有りますよね・・・・。

私も仕事柄、高級機で今でも現役バリバリにレコードやオーディオに凝っている方々大勢に触れますが、意外にも「気軽に・・・」と言う方も多く、特別な音でなくて良いから値段も方法も簡単で手持ちのオーディオを活かせたらとのご希望多数です。

うん、簡単ですよ。
・・・で、以下の写真の様な感じになりました。
FI9.jpg

レコードを聴くにはレコードプレーヤーとアンプは必須ですが、LINE-INに単に接続しても非常に小さな音しか出ませんし、本来はレコードプレーヤーはPhono(フォノとか、フォーンと言います)入力端子に接続するものです。
レコード再生は簡単に言えば、「針を振動させ、その振動をコイルや磁石で音波信号に変換」しています。
この「音波信号」は、いわゆる電気信号で非常に電位レベルが小さい為、そのままではAMPやコンポのLINE-IN等に接続しても大きな音量に増幅する事が出来ません。
そこで、プレーヤーとAMPの間のレベル差を補う為に「フォノイコライザーアンプ」と言われる、レベル補正機器をその間に入れる事で解決が出来ます。

レコードプレーヤーは技術的深層が深く、この知識の話だけで何ページも掛かるので、このブログでは省きます。
ご興味のある方は、レコード再生の仕組みやレコードの技術と言ったキーワードで検索すれば、Web上に多くの関連記事がありますので、調べてみて下さい。

話を戻します。
このフォノイコライザーアンプと言うのは、レコードが主流の時代にはプリメインアンプなどに殆ど標準装備でしたが、昨今販売されている機器にはレコードプレーヤーを接続必要性が無い(過去の産物)事や好きな人向けの専用製品にしか装備されていません。
また、当時のカセットデッキやチューナーなどは同じ時代物でも、メカニズムの違いから出力レベルは、RCAまたはLINEレベル言う出力規格設計されている為に、最初から出力レベルのマッチングが出来ていますので出力自体のアップは必要ありません。
逆にレコードプレーヤー自体にはじめからフォノ回路が組込まれていて、再生側の機器側に単なるLINE-IN端子があれば、レコードを直接聴ける機器もありました。(SONYやオーディオテクニカなどからは、現在でも新規販売されています、1万円台~3万円程度)

でも、「お手持ちのレコードプレーヤーや安い中古レコードプレーヤーには、フォノアンプなし」である事も多く、これを前提に比較的チープで音が出せる方法を選んでみました。
安く済めば、後々高級な物が欲しくなった時にやり直しも利きますので、先ずはお試しを兼ねてチープチャレンジですかね。


FI4.jpg
さて、テストの為にSONY製の低価格帯の製品を入手してみました。
このプレーヤーは、リサイクルショップで\500円で入手したものです。(見易くする為、カバーは外してあります)
この価格でそのまま使えれば更にラッキーなんですが、レコード針・テーブル回転用の駆動ベルトを別途購入し、簡単に整備・調整をして、普通に使用出来るレベルにしました。
部品代なんて大した値段では有りませんし、調整もチョイチョイなので総額でも大した事はありません。

次に母機器との間に噛ませる、フォノアンプを用意します。

知っている貴兄も多いでしょう、べリンガー社のPP400です。
価格はいくら高いお店でも片手千円程度と非常に安いですが中々世間の評判も良く、S/N(機器ノイズ)も低いしマニアでもない限り、普通に使えます。
趣味と職業柄、波形確認や周波数特性の測定など、マニアチックな事をにやってしまう悪い癖が私にはあるので、ついつい内部のコンデンサーなどの電子部品や電源を変えて音の変化を試してみました。
結果、測定機のF特性(性能カーブみたいなものです)は良くなりますが、余分なコストや手間を掛けた割りには実聴は変わりは無い様に思いました・・・まあ、私の自己満足程度ですし、年齢から聞こえる周波数に制約が有りますからねぇ・・・笑
組み合わせる機器もチープですし、そのまま使用しても十分綺麗な音だったので全体にみても後悔はしないしょう。
講釈はマニアや解説屋さんにお任せする次第です。
FI2.jpg

ワンパッケージに本体、ACアダプターに日本語の接続マニュアルも付いていまいたので、その他に必要なものは機器間の接続ケーブルだけですね。
FI1.jpg  FI3.jpg

アンプや再生機と、このフォノアンプを接続する為のオーディオ用ケーブルです。
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写真上は、オーディオ機器に接続する為の一般的なRCAピンケーブル。
実は、このフォノアンプの出力端子はRCA端子の他にステレオピンジャックも装備(直径6.3φタイプ)されており、こちらで出力する事も可能です。
再生機にスマホや携帯プレーヤーの接続をする時にも使用出来る、写真下のケーブルの方が便利ですね。
(ケーブルはミニピンの為、6.3φ変換アダプターを用意。 また、RCAとステレオジャックの併用は不可です)


RCAケーブを使用した接続はこんな感じ。
FI6.jpg

再生機は、SONY D-3000をチョイスしてみました。
D-3000の後面のLINE-INに接続
FI7.jpg

①それぞれの機器の接続が完了したら、D-3000のPowerをONにします。(注意:ボリュームは最小にする)
②フォノアンプのACアダプターをコンセントに繋ぎ、本体の電源表示LEDが点灯したら、準備完了。
③レコードプレーヤーの方の電源もON
④D-3000の上面スイッチのLINE-IN(AUX)を押して、外部入力機能にする。
⑤初めて音を出す場合は、適正位置が分からないのでD-3000のボリュームは小さめにしておきましょう。
⑥レコードプレーヤーにレコードをセットする(おっと、回転数やEP/LPのサイズの設定もお忘れなく)
⑦いよいよ、レコードに針を下ろして音楽スタート!(オートの場合は、STARTボタンを押す)
⑧必要に応じて音量調整。

今回は、SONYのD-3000の他、ONKYOのFRミニコンポでも試してみましたが、こちらもまずまず。
また、パソコン用のアンプ内臓スピーカーと直接ゝ続しましたが、普通に聴けましたよ。
FI10.jpg  FI11.jpg

チープコストで取敢えずとの試行でした。
特性や性能云々を言ってしまえば高級では無いですが、手元の懐かしいレコードを聴いてみたいと言う気軽なご希望でれば、さほどチープな音でもないし、気軽に使用出来る割に音自体はまずまず。(これだけで音質の要素は決まりませんが・・・)

試したレコードが古く、大した手入れもしていないので盤上のホコリと相まって、針が下りた時にはあの懐かしいプチプチ音が・・・そして、懐かしい音が聞こえて来ました。

昔は皆、少し震える指で緊張しながらレコードに針を下ろし、音に思いを馳せたものです。
言わば前儀式が如く面倒で手の掛かる時代の遺物かも知れません、でもそれだけに思い入れや情緒がありましたよね!
FI12.jpg

今後は、最近の接続方式「ブルートゥスでスマホの音をオーディオ機器にワイヤレスする」もやってみます。
パソコンのUSBとレコードプレーヤーを接続して、レコード録音~MY CD-Discを作るなんてのは、どうでしょうか???
どれも、出来る人からみれば簡単な事ですが、知りたいって方も意外に多いのです。

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The Sky Breathes

Author:The Sky Breathes
大手電気メーカーに永年勤めた電気・メカ、2足の技術屋さん。
現在は、自営で電気機器や機械類の修理、設計の仕事をしています・・・
何でも直しちゃう事とロープライスが自慢。
業務の出来事や趣味の音楽、機械いじり・大工・園芸~友達や家族との日常の出来事、徒然に書いています。

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