Marshall 1959 Mk2 修理&整備

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既に修理&整備が終了した写真です。

勿論、フルチューブですが方々にヤレが来ているので整備お願いの依頼です。
シリアルから、1974年製ですのでビンテージの部類に入る物です。

先ずは、外見を良く見て不都合や汚れ具合などの受入れ時の状態をチェックしておきます。
何故かと言うと、ここに傷は無かったとか、こうはなってなかったはずだ、何て言う事になった時にクライアント
との間でお互いに信頼関係が崩れてしまう事も有り得るからです。
曖昧な記憶で有った無かったなどの話になるのもプロとして恥ずかしいですし、外観チェックは必ずします。

次に電源を入れて動作確認に移りますが、AC物ですのでいきなりショートで火を吹くなんて事も考えられます
から、AC部にテスターを当てたりGNDショートしていないか等を測定器などで見ておきます。
そうそう、ヒューズが切れていてオープン(安全)になっているフリと言う場合がありますので、ヒューズも最初
に必見ですね。

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外観は、古いだけ有ってそこかしこが汚いですね~。。。
ボックスから臓物(ユニット)を抜いて、内部に外観的な異常がないか見ます。。。


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内部は、ぱっと見では異常は無い様ですが、一部のポットの外観劣化と全ポットの酷いガリがありますね。
TONEのポットは一部が交換されている様ですが、作業は比較的丁寧でした。
また、ACコードが純正と違う物が後から取り付けられていて、こちらは酷い作業で半田付け未熟と接続部
のむき出し結線で事故に繋がる危険箇所でした・・・しかも、これだけの機器にGND線がない。。。
その他、実動作としては若干の出力不安定が有る様です。。
これら4箇所程の修正と修理・調整を実行します。


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先ず、危険改善から・・・ACコードを新品のGND付きコードに変更します。
その次に出力の不安定を探るため、動作させながら出力波形をオシロスコープで確認して行くと・・・一時側
の増幅回路の真空管部分に半田と線材の劣化があり、接触抵抗がありましたので修正したところ、安定した
波形になりましたので、回路修正はOKですね!

ポットの外観の劣化は然程の問題ではありませんが、ガリが酷い為に、この劣化が内部に入り込んで悪さを
していないか確認する必要があります。
クライアントは、古い部品をそのまま使いたい(ビンテージのままにしたい)と言う考えですから、全部で6個あ
るポッドを全て外して分解してカーボン面を観察し、劣化を取り除いた後にケミカル剤で表面保護をします。
ポットの外見は、軽くブラッシングをして劣化が進まない様、別のケミカル剤で表面保護します。
→いつもの悪い癖で、集中する作業は写真は撮っていません・・・悪しからず(^^i


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ポットの修理をして取付けて見ると、何故か一箇所浮いている。。。。?

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前述に、ポットが一箇所交換されていると書きましたが、これが原因。
写真でお分かりの通り、リングナットの取付けガイドが他の物より長くノブを装着するとその分、飛び出す形に
なっていました。
この部分は、以前に楽器店でメンテしたとの事ですが、カッコ悪いですよね~。


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根元に同径のナットと回り止の菊座ワッシャーを入れて装着して見ると、他のポットと同じ位の飛び出し寸法に
なったので、これで行きましょう。
って簡単じゃなかった・・・シャフトが長かったのでこちらも若干切らないとダメので、こちらも短くカット。


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んで以って、めでたく面イチにノブが並びました。。。

全体には、問題点は少なかったですがやはり、機械は経年劣化しますので定期的に点検はしたいですよね。
オールドやビンテージ品の楽器やアンプ、オーディオ類は、イシューと呼ばれる再生産品は作れても当時もの
と全く同じ部品や経年劣化が入った所謂、年月が経過した枯れた物を作るのは難しい・・・つまり、当時物は
大切にしてね、思う訳です。。
当方では、修理なしの点検・診断もやっているので、これを利用して安く点検するクライアントも比較的多いで
すね。。。

次もマーシャル君が待っているみたいですね。。。
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The Sky Breathes

Author:The Sky Breathes
大手電気メーカーに永年勤めた電気・メカ、2足の技術屋さん。
現在は、自営で電気機器や機械類の修理、設計の仕事をしています・・・
何でも直しちゃう事とロープライスが自慢。
業務の出来事や趣味の音楽、機械いじり・大工・園芸~友達や家族との日常の出来事、徒然に書いています。

記事に関しては、お客様・友人などの許可を得られた場合のみ、記載しております。

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